Skip to main content
Aigis News
2011-04-24

ついにGH2が完成

前回、90%の完成とブログに書いたGH2。でも過去にも、「完成!」なんて言ってましたが、これで一応やるべきことはできました。今年の1月4日から改造を初めて、なかなかNinjaもKi Pro Miniも世の中に出ないので、仕方なく本体のAVCHD記録で仕事をこなしてきた。もちろん編集はProRes422HQだが、元の圧縮の影響はあまりにも大きい。

さて、90%まで完成だったが、残りの10%は、HDMIの分配だった。GH2本体からはHDMIの出口は1つ、そしてNinjaにはHDMIのスルーアウトはない。ということは、GH2のHDMIを分配しないと、Ninja用とディレクター用の2つの映像出力が確保できない。

そう思い続けていたのだが、ついにHDMI分配機をアマゾンでポチッ。ちなみにこれは中国製。マイミクさんが教えてくれたものです。

これはACアダプターで動くものなので、なんとか電池で駆動させないと、オープンロケでは使えない。まずはACアダプターの先をよく見て….

不要になったACアダプターの山から、同じ先のものを見つける。

そして、名古屋市の電脳街「大須・アメ横」で150円という単三電池が4本入る電池ボックスを購入。

しかしこのHDMI分配器は、どこにもACアダプターの極性が書いてない。そこで調べてみると、中が+、外が-だった。

切り取ったACアダプターの先を、電池ボックスにハンダづけ。ACアダプターのケーブルでは、白い線がある方が+になっている。また分配器はDC5.0V、1.5Aで稼働する。エネループは1つが1.2Vである。4本で4.8V。う〜んすばらしい。

電池ボックスのスイッチをON!!おお〜無事通電!!!ハンダしただけなので、動いて当たり前のことだけど、この工作のために色々と調べた結果なのだ。だが電池ボックスのスイッチは本体上面にあり、段違いでHDMI分配器と重ねないとスイッチが入れられない。ちょっとかっこ悪い。

そしてGH2にマウントして確認。問題なくNinjaへHDMIの画像が入力されている。

GH2の後ろに、ハイパーリミッターのための電池(単三電池X8)、HDMI分配器、HDMI分配器の電池ボックスが載っている。これらをうまく取り付けるために、現在考えているところ。できればインテリジェントにやりたいところだが、まだ思いつかない。

実はハイパーリミッターの置き方を、今までと変えることにした。キャノン端子からRCAに変換してNinjaに入力しているのだが、RCA・メス-ステレオミニピン・オスのケーブルが30cmしかなく、Ninjaに入れるためには、ハイパーリミッターを逆に置くしかない。ハイパーリミッターにはRCAの出力もあるのだが、RCA・オス-ステレオミニピン・オスはよくあるケーブルで、長いものがあるのだが、こちらの方がヘッドホンで聴いた時、ノイズが多く感じられたのだ。まだここも考え中。

ハイパーリミッターのへの入出力端子が、GH2の液晶モニター側に来たので、不便かと思いきや、そんなに液晶が見にくいということはなかった。

そしてうれしいことに、昔のカメラのために買ったバッテリーが、Ninjaでそのまま使える!!記憶が定かではないが、これってもしかして、往年の名器ソニーDCR-VX1000のバッテリーだったかもしれない。このサイズ、きっとそんな気がする。

CM撮影の現場にIo HDを持って行って、カメラスルーをHD-SDIでキャプチャーしたり、実験のためにGH2のHDMI出力を、Io HDでキャプチャーしたりしていたが、これでいきなりProRes422HQの撮影環境、しかもディレクターにも映像が回せる、現場で使えるGH2になった。

写真は、上の木の一部を、2倍に拡大したもの。分配器を通してNinjaには収録してある。GH2では、細かな木々は描写しきれず、圧縮ノイズが乗ってしまう。解像度、色の再現性、Ninjaはすばらしいです。

同様に、元が映像がこれ。

上の映像から制止画を書き出し、2倍に拡大したもの。GH2はモヤってしてグシャってなって、ビビビだ!

そんな素晴らしすぎるNinjaだが、ホワイトバランスがGH2の液晶と合わない。というか、モニターはブライトネスしか調整項目がない…..液晶自体の明るさも、GH2はきれいすぎるくらいで、視野角も大きい。なので、基本的にはNinjaのモニターは、信用できないが、写っていることだけはわかる。それでもこの価格でこれだけの仕事をしてくれるんだから、しばらくはもう撮影機材で悩むことはない。後は外部にいいHDMIモニター(機能だけでなく、価格も優しい)を置けば……次はその方向で。