先日、名古屋市内の千種文化小劇場というところで撮影してきた。写真はキャットウオークから真俯瞰用にカメラを設置しているところ。
まあ備忘録(健忘録はどうやら誤った日本語らしい)として書いておくのだが、この劇場でかつてないことがおこった。
3カメ(+1カメ仕込み)の予定で、劇場側のスタッフに「2階部分にカメラを置きたい」、といったら、「置くのはかまいませんが、そこからいい絵はとれないですよ。1階席に普通においたのでは、ダメなんですか」との返事。
3カメ置くので、1階が2カメ、ここに1カメだと説明したのだが、劇場側のスタッフが、「いい絵が撮れるか撮れないか」を、なんでもって判断するんだ?こちらのフォーメーションも知らないで、と、普通そんな事言う人いないから、ちょっとビックリ。
と、おもったら、今度はもっとひどいことをぬかす強者が出来てきた。
真俯瞰にカメラを仕込みたい、と言ったところ、そんな所にカメラ入れても、お客はそんなアングルでみないんだから、意味がない、なんてことをぬかすわけです。
う〜ん、よくこれでいままでビデオスタッフともめなかったのか、よっぽどこの劇場でのビデオ収録がなかったのか??
「演目の中で、真上から見て成立する演出があった。映像には映像の文法がある」と、このバカを一蹴してやったのだが、そもそも、完成した映像作品は、一般の人が見るものではなく、出演者が見るものなのだ。
まして、フレームによって切り取られた映像を、テレビで見るわけですよ。
だからこそ、「映像の文法」が必要になる。
文化を語る劇場にかかわるなら、もう少し文化的なお勉強をするか、転職するかでしょう。
これがほぼ真上からの映像。なんか装置があって、真上にはカメラがつけられなかったのだが、それもこういう対応するスタッフがいる現場では、単に技術がないのでは?と疑ってしまう。
と、いろいろとあったが、クライアントさんにはたいへん評価して頂きました。
真俯瞰、効いてました!