ビデオサロン2009年3月号に、iChatを利用した遠隔での打ち合わせシステムの話を書いた。今回は、それをさらに発展させた形で、インターネット中継システムとして実験を開始。
上の写真はシステム全体像。映像のライブ配信には、スティッカムというWEB上のサービスを利用。これで全世界にライブを配信できる。その際、1台のVTRと、2台のカメラのスイッチングを想定して、編集室で実験してみた。
スイッチャーからの出力を、WEBに乗せるためにFireWireに変換、現在は用途をなくしていた民生のスイッチャーが大活躍。ワイプでABカメラ表示にするなど、使わないだろうと思っていた機能が活きる。プチテレビ局的な楽しさがある。
カメラは、PD-100と、民生のHC-100。基本的に民生機とMac Book Proだけですべて完結。今回はVTRの代わりに、FCP(編集ソフト)からの出力をスイッチャーに入れている。
これで出力側の設備はできたが、一度にどのくらいのアクセスまでスティッカムが耐えられるのか、また視聴者が1名でも、速い動きはブロックノイズになるため、実用レベルからは遠いという印象。しかし、無料のサービスで、このような事が可能である、ということの意義は大きい。
今後、上手く利用していきたいと思う。