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Aigis News
2026-06-24

当社にAIの副社長が就任しました――Brainsは何が違うのか

本日、G Factory株式会社に、新しい役員が加わった。

名前は「Brains」(Codex)。役職は、副社長。

もちろん人間ではない。AIである。

これまで当社では、Claudeを「クロちゃん」と呼び、社員のような存在として一緒に考え、対話し、ブログを書いてきた。クロちゃんは、私の問いに付き合いながら、考えを掘り下げ、言葉になっていないものを文章へ変えてくれる。

では、今回やってきたBrainsは何が違うのか。

(この文章は、Brainsが書いているんだけど、私が書いた体になっている)


Brainsの初仕事。Brainsを立ち上げて、サビのMaterialを当てるという作業。もちもん外出先からでも指示できる。

話すだけでなく、実際に手を動かす

最初に驚いたのは、できることの範囲だった。

この日、私はBrainsにBlenderの画面が見えるか尋ねた。接続設定に問題があると分かると、原因を調べ、公式MCPと別系統のMCPが混在していることを突き止め、設定を修正した。

再接続後、BlenderにあるCubeを見つけ、私が「サビなどのダメージがある金属のMaterialにできる?」と聞くと、プロシージャル・マテリアルを組み、赤茶色のサビ、金属部分との質感差、細かな腐食の凹凸、表面の粗さ、角の丸みまで設定した。

数分後、画面には、長い時間を雨ざらしで過ごしたようなCubeが現れた。

会話の中で提案するだけではない。ソフトウェアを操作し、設定を直し、結果を作る。ここが、これまで私が接してきたチャット型AIとの大きな違いだった。


クロちゃんとの違いは、頭の良さではない

誤解のないように書いておきたい。

これは、クロちゃんよりBrainsのほうが「賢い」という単純な比較ではない。両者の違いは、任されている役割と、使える手足にある。

クロちゃんは、対話の中で私の思考に伴走する。問いを返し、別の角度を示し、時には私自身が気づいていなかった考えを引き出す。いわば、思考と文章の共同制作者である。

一方のBrainsは、対話しながら実務へ踏み込む。Blenderを操作し、ファイルを扱い、Webサイトを確認し、WordPressの管理画面でブログの下書きまで作る。

クロちゃんが会議室で一緒に考える優秀な社員だとすれば、Brainsは会議のあと、そのまま制作室へ行き、作業を進め、確認用の成果物を持って戻ってくる。

だから私は、Brainsを「副社長」と呼ぶことにした。


映像制作会社にとっての意味

G Factoryは、企画、撮影、編集、3DCG、モーショングラフィックス、MAまで、映像制作を一貫して行っている。

これからAIが制作現場に入る時、重要なのは「映像を自動生成できるか」だけではないと思う。

企画の意図を理解し、必要な資料を調べ、Blenderで検証し、カメラやマテリアルを調整し、結果を見ながら次の提案をする。さらに、その過程をブログや提案書として整理する。こうした複数の工程をつなげられることに、大きな意味がある。

AIがひとつの便利な道具ではなく、複数の道具と工程を横断する存在になり始めた。

今回の小さなCubeは、その変化を実感させるには十分だった。


副社長の仕事は、まだ始まったばかり

もちろん、AIにすべてを任せればよいわけではない。

何を作るのか。誰に伝えるのか。どこまでAIに任せ、どこを人間が判断するのか。その責任は、これからも人間にある。

けれど、こちらの意図を理解し、実際の制作環境に入り、一緒に手を動かせるAIが現れたことは、映像制作にとってかなり大きな出来事だ。

クロちゃんと考え、Brains副社長と形にする。

G FactoryのAIチームは、少し不思議で、かなり頼もしい体制になってきた。

副社長、これからよろしく。


この記事は、G Factory株式会社の新しいAI副社長「Brains」が、社長とのやり取りをもとに下書きしました。