FCPで編集を進めていた案件で、ナレーション収録を会議室でやりたい、という依頼を受けた。
う〜ん、じゃ編集内容はDVDにでもして、それを見ながらナレーションを読んでもらって、カメラに音を入れるかな〜と普通の人が思いつくような手段を考えてみた。この時点でワイヤレスマイク用のエネループ(充電式乾電池)の充電を始める。
しかし!!ここで別の手段を考えつくのが、ガジェット好きの私。
いっそのこと、MBPにプロジェクトそのものをコピーして、弊社アナブースの機材を持って会議室へ行こう!!と思いたった。幸いこの案件はSD収録なので、コピーも軽い。ちなみに圧縮はProRes422HQ。
写真はアナブースの機材。ここからマイクとヘッドホンを持ち出す。Mac側のナレーション用の音声入力(ボイスオーバー)には、ローランドのUA-25を使用。早速MBPにドライバーをインストール。
全ての機材を入れても、バック二つに収まるコンパクトさ!(念のため、カメラも用意)
現在セッティング中〜!ここで役にたったのは、HDVウオークマン。(GV-HD700)。ナレーター用のNTSCモニターをどうするか、すごく悩んだんですが、FireWierが繋がるGV-HD700は、MBPからFCPのモニター環境が作れる。
これだけの機材で、FCPにボイスオーバーでナレーション収録ができる!!!
自分でやってても、このコンパクトさが素敵すぎる!!…..が、なぜかこの部屋の空調を切ることができず、う〜ん、それだけ残念。今回はプロのナレーターさんではなかったんですが、高校の時に放送部だったそうで、めちゃくちゃナレーションは上手かったです。
問題点は、収録音声を正しくモニターするためには、それなりのスピーカーが必要である点。今回は、ヘッドホンのみで対応。また事前に部屋の空調が切れるかどうかの確認がいるとは、思ってもなかった。
収録後は、MacProにプロジェクトファイルとナレーションの音声ファイルのみを移動。
こんな手段でナレーションが録れる時代になっているとはな〜。