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タグ: 可児市

映画制作プロジェクト(その5)

久しぶりにアーロンチェアで寝る夜を過ごしました。….徹夜の仮眠という意味です。仕事が入りぎて、映画の編集が出来ない。でも、ブログは書く! この映画の構想段階で、「ブレスレットが消える」という提案があり、見せ場として良いので、そのまま採用したのが、このシーンです。 ブレスレットが空に消えるシーンは、もともとの構想からDroneでの撮影を予定してましたが、梅岡監督の要望はなかなか難しく、監督案では「Droneは最後は前進する」というものでした。そのカットも撮ったのですが、ちょっと尺が長くなりすぎたため、採用できず、これは私がやりやすい事をやったカットです。現場で飛行経路を頭に描くと、結構脳内でスティックのコントロールがグルグルして、ちょっと立ち止まって考える必要がある、タフな要望でした。実際監督案と私の飛行経路を見比べると、監督案の方が動きが複雑なだけに、見応えもあるので、ちょっと惜しい… モーショントラッキングしたけど、使わなかった Droneの軌跡を解析しないと、合成に違和感が出ると思ってモーショントラッキングのデーターを取りました。ParticleはMotion(Apple)、モーショントラッキングもMotion。でもその必要がなく、今回はParticleにマッチムーブなしです。意外にバレないもんだなあ。空はFCPXで青くして、最終的なコンポジットはAEなので、AEでデュフューザー(スキントーンエフェクト)かけてます。手前のキラキラはFCPXに入っているヤツです….はい、デフォルトで入っているやつです。そうです。いいと思うから使うんです。 最近のテレビドラマは、やたらに移動ショットを使っていて、わずかな時間にカメラが動いている。ドリーだったり、クレーンだったり。で、実はそういうのが好きなので、このシーンはクレーンによる長回し。 コンテでは、4カットに割ってあったものを、クレーンで「一撃」撮影。 見つめる古居Pと梅岡D…だがしかし! こんな感じで撮影してます。カメラはGH5。で、ちょっとやっちゃいました。本編では多分CGで修正入れます。(気が付く人にはバレる失敗です)そろそろ撮影も終わりに近づいて来たので、仮編を本格的にやりたい。「仮」なのに「本格的」、というところが分かって頂けるだろうか? その4に戻る...

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映画制作プロジェクト(その4)

「その3」で書いたように、映像は、横(水平)にも動きたいけど、縦(垂直)にも動きたい。そこで登場するのがクレーンですが、これはスモールジブアームと呼ばれるもの。 この構造を参考に、もう少し長いものを作ってもらってますが、今回の映画はとにかく全てG Factoryの機材を使うので、車に入りきらない。(普通はカメラ、録音、照明など、それぞれの業者が機材を持って集まります) そこで縦移動にはスモールジブアームを使う事にしました。 カメラ台(イントレ)+クレーンショット コンテでは、クレーンを使うカットとしては描かれていませんが、クレーンとカメラ台があるから、クレーンで撮りたい、という私のわがままに、「じゃ、撮っちゃう?」と賛同してくれるたのが、古居P。(この撮影日、梅岡監督はお休み)古居Pが、クレーンのオペレーションをやってくれてました。おかげさまで、印象的な良いカットになりました!しかしこのクレーンは、とにかくカウンターウエイトで持ち上げる構造のため、S1を持ち上げるにも、かなりの重りが必要になってしまう。S1はデジタル1眼では大きい方で、他と比較すると重い方になる。でも、ビデオカメラ機材として考えると、軽い……やっぱり、クレーンに乗せると、重い。 カメラと反対側のアームが長ければ、重りはそんなに必要ないのだけれど、それだとクレーン全体が長くなりすぎて、狭い所では使えない。今回は積極的に室内で用いたいという個人的思いがあるため、使い勝手が良いように、バランスを見直すことに。 クレーンのプレートにS1を直付けでもいいんだけど、それだとクレーンを使いながら、さらにチルトしたい時などに困るから、できるだけ軽いヘッドを選択。 695kgしかない! クレーン上に固定するのが主な使い方なので、このヘッドでも十分。S1が使用重量で1743g(その3参照)なので、合計2461g。 筋トレグッズ バランスを調整したところ、S1を持ち上げるのに、11.25kgの重りが必要。現場が大変だあ〜。 折り畳み式撮影台(E-IMAGE...

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映画制作プロジェクト(その3)

今回の名鉄広見線開通100周年記念事業の一環である、映画制作プロジェクトにおいては、惜しみなく機材を投入してます。その一つが、上の写真の卓上に置いてある小さな電動ドリー。 電動ドリーによる撮影 映画本編での映像はこれ。ここではモノローグによるセリフが入っていますが、まだ映画は撮影中のため、セリフはカットして、仮の音楽を付けています。 電動ドリーのテストショット 編集室で行ったテストショット。ドリー本体の耐荷重は3kg。GH5なら余裕です。モーターの回転音が入るので、同録はNG。ちなみにAmazonで買えます。 自由雲台 このドリー用に自由雲台も購入。耐荷重10Kg。撮影機材の小型化により、自由度の高い表現が可能。ドリーも雲台も中国製。断っておきますが、ドリーの耐荷重は3kgで、雲台の耐荷重が10kgです。 合計1224g GH5は、バッテリーと14mm-140mmのレンズ、レンズプロテクター、バッテリー、SDカード2枚を入れて1006g。CHIHEISENNの低重心雲台は218g。合計1224g。改めて、GH5は軽い!! カメラマン/林さん・監督/梅岡さん・私・音声/徳田さん ここでこういう「回転する撮影やりたい!」というと、積極的に挑戦してくれるのが、監督の梅岡さん。もともと映像の経験のある方で、映画のシナリオは、コンセプト案から原案を私が書き、それを脚本にしてくれたのも、梅岡監督。 電動スライダーを縦方向に使う移動ショット おばあちゃんが回想に入るシーンでは、おばあちゃんへズームインしたい。けど、S1のレンズは手で回しても使い物になる映像が撮れない。そこで、電動スライダーで縦移動。(ただし手動で操作)こういう所に時間をかけて貰えるのも、映像が分かっている梅岡監督だからこそ。 120cmの電動スライダー 上のショットは、先ほどの写真の120cmしかない電動スライダーによるショット。この電動スライダーは、カメラがレール上でパンする優れもの!そのため、実際の移動距離より、広い範囲のドリーショットが可能で、こういったオープンロケでも威力を発揮してくれました。もちろん、カメラが常に内側を向く設定もできます。ちなみにこれも中国製….電動は最高速度にしてもたいして速いわけではなく、このショットは手で撮影しています。 レール用の自由雲台は耐荷重15kg レールには移動しながらチルトしたいという思いもあり…そのうちそういうリモコン雲台…そしてフォーカスリモコン…重くて動かなくなりそう… 電動スライダーの耐荷重は5kg。 S1はレンズキャップ付けて計っちゃいました。正しくは1743g S1は24mm-105mmのレンズとバッテリーと、フォローフォーカスのギア、レンズプロテクター、SDカードで1743g。(写真では、うっかりレンズキャップを付けて計っちゃいました。レンズキャップ23gでした。)TRIPLE...

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映画制作プロジェクト(その1)

今年(2019年)2月より、岐阜県可児郡御嵩町(みたけちょう)にて、「名鉄広見線開通100周年記念事業」の一環として、映画制作プロジェクトに、アドバイザーとして参加してます。このブログでは、主に機材の事とか、編集やCGのことなどの内容を書くつもりですが、市民参加のプロジェクトを進めるという事で、日々発見があったり、勉強になったりしています。なんといっても、ほとんど全てが市民の方による制作!!企画段階の脚本だとか、香盤表だとか、コンテ、撮影に入ってからのカメラ、音声、照明などの技術から、監督、スクリプター(script...

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